今回は、①リアリズム
②リベラリズム
③コンストラクティヴィズムの三大基本理論の復習として、
「中国の軍事費増大」という事実から、二つの理論の視点を組み合わせて、どのような見方・推測が立ち得るのかを検討しました。
6つの班に別れ、それぞれ3種類の組み合わせについてグルプディスカッションした結論は以下の通りです。
1(リアリズム+コンストラクティヴィズム)
無理です。
→リアリズムは常に普遍であるのに対し、コンストラクティヴィズムは変化を説明するもの。
観念の変化が日本に起こったとして、その変化が起こったあとにリアリズムの流れに準ずるだけであり、組み合わせることは不可能。
2(リアリズム+コンストラクティヴィズム)
<コンストラクティヴィズム>
・中華思想→攻撃的
・東アジアは民族・宗教等観念が多用。→地域を包括する規範はないのではないか
<リアリズム>
上記の前提を踏まえ、意図の不確実性の高まりから攻撃的リアリズムにのっとり緊張は高まるが、平和は維持されると予想。
3(リベラリズム+コンストラクティヴィズム)
自由貿易の「自由」という観念が民主主義における「自由」という観念と結びつく。
→中国が民主化へ→東アジア平和へ
4(リベラリズム+コンストラクティヴィズム)
民族的なつながりから朝鮮半島を統一を目指す。
※今は経済的なつながりはない
↓
経済交流が深化し、安定へ
5(リアリズム+リベラリズム)
中国のパワー増大の理由<攻撃的リアリズム>
→地域覇権
アメリカは、日韓台などの軍備を増強
<国際レジーム論>
ASEAN+3
NPT…核戦争おきてない
<相互依存論>
アメリカの国際保有国1位が中国
貿易相手国1位も中国
6(リアリズム+リベラリズム)
国家は利益を求める合理的アクター
中国のパワー(軍事力・経済力)up!!
↓
日米韓はバランシングしようとする
しかし、武力衝突するより相互依存する方が利益が大きいので米中の相互依存関係は続く。
また、日韓も米中を同じレジームに引き入れ、米中の仲介をする。