本日は、二本の英語文献を三年生がレジュメにまとめ、パワーポイントで発表しました。
以下に二本目の文献内容をまとめたレジュメをアップします。
2012.1.17
The New Republic
Not Fade Away: Against the Myth of American Decline
ロバート・ケーガン
文責:小瀬・柿沼・川口・久保木
2012.1.24 一般教書演説にて
アメリカは衰えている、影響力が弱まっているなどという人は、 自分が何を言っているのか分っていない |
バラク・オバマ
↑ケーガンのこの記事に影響されたもの
u 現在の国際秩序…かつてないほどの数の民主主義国家で形成
アメリカの原理や好みを多く反映
アメリカの政治的、経済的、軍事的なパワーによって形成・保持
もし、アメリカのパワーが衰退したら、それは同時に、現在の国際秩序の衰退を意味する
→別の国際秩序に取って代わる
現在とは全く異なった世界の誕生
→単に崩壊する
例えアメリカのパワーが衰えても、 もともとの基盤である自由主義的な国際秩序は存続し続ける |
ジョージ・アイケンベリー
u アメリカの衰退に対しての評論家の分析
・アメリカは方法を失った
・かつてアメリカを成功に導いた美徳を失った
・直面する問題に対処する意志を失った
アメリカは今、自国より経済状況の良い国、 そして、自国がかつて持っていた力強さを持った国々に目を向け、 トーマス・フリードマンの最新の著書「that used to be us」のように 私たちもかつてそうだったと嘆いている。 |
u アメリカの衰退が認識されている理由
・リーマンショック(2008年)以降の暗い経済状況
・国家の財政赤字
・中国、インド、ブラジル、トルコや他の国々の経済成長
→国際的な経済パワーの変遷の前兆
※悲観論者の中には、9.11に対するアメリカの様々な対応が、アメリカの支持・影響力を失ったと考えるものもいる
Ex.テロリストの疑いのあるものを収容しているグァンタナモ留置施設
イラクへの侵攻(2003年)
→アメリカのブランドを汚し、アメリカのソフトパワーを低下させた
現在のアメリカの状況を19世紀末の大英帝国になぞらえる人もいる イギリスの課題…ボーア戦争 アメリカの課題…イラク・アフガニスタン間の戦争
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u アメリカの衰退をさらに強く認識させた理由
・アラブやイスラエル…アメリカが懇願したにもかかわらず、平和の構築を拒否
・イランと北朝鮮…核兵器計画の廃止要求を無視
・中国…通貨の引き上げを拒否
・アメリカの手に負えないアラブの動乱
→アメリカが世界を主導し、他国に命令を下すことの出来る時期はもはや過ぎ去ったということを証明する出来事が毎日のように起きている
u パワーの指標とは何か
・他国と比較した場合の経済の規模と影響力
・潜在的な敵と比較した場合の軍事力 総合国力(Comprehensive National
・国際システムに及ぼす政治的影響の度合い Power
※しかし、ここ数年の出来事だけで判断するのは問題がある
偉大なパワーの衰退…長い時間の中で起こる国際的なパワー分布の変化によるものであり、突如として衰退するものではない
u 大英帝国の例…大英帝国の衰えは数十年の時を経てやってきた
≪世界の製造業におけるイギリスのシェア≫
1870年…30%以上
1900年…20%
1910年…15%以下
※1910年時のこの値は、当時台頭中のアメリカ、ドイツよりも低い
ドイツは19世紀、イギリスよりも遥かに遅れていたが、20世紀の最初の10年でイギリスに追いつき、勝っていった
≪海軍力の低下≫…制海権の喪失
1883年…世界一の戦艦保有国(他国のすべてを合わせても勝てないほどの規模)
→ドイツ海軍の台頭により、1897年までにその支配は崩れた
u 2008年の経済危機に関しての意見
‘早合点は禁物’…景気後退や、厳しい経済危機は、偉大なパワーの終焉への始まりを意味しない
Ex.アメリカは1890年代、1930年代、1970年代にそれぞれ経済危機に苦しめられていた
が、どの場合も必ず次の10年で立ち直り、さらには、経済危機の前と比べて、他国よ
り強いパワーを有する
u ここ何年かにおけるアメリカに対しての見方の変化
数年前まで、アメリカの衰退を唱える者はほとんどおらず、むしろ、アメリカの不朽のパワーについて議論されていた
アメリカと他国のパワーが これほどまでに不均等だったことはいまだかつてない
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ポールケネディ(2002年)
軍事面、経済面、技術面、文化、政策能力等々において、 これほどまでに恐ろしい力を持った国は他にいない このようなアメリカの優秀なパワーは先例がない |
アイケンベリー(2002年)
ローマ時代から見られたものとは違った単極支配構造を享受している |
ファリード・ザカリア(2004)
→しかし、ほんの4年後、ザカリアは「Post American World」と「the rise of the rest」を出版、そしてケネディは、アメリカの衰退は避けられないと演説した。
u アメリカの相対的なパワーはたった数年の間にそんなに劇的に変化したのか?
→答えはノーである
上記に述べたパワーの指標から考えてみると…
≪経済面≫
近年の不景気と経済成長の低迷にもかかわらず、アメリカの世界でのポジションは変わっていない。GDPも過去40年以上前から安定している。1969年には、アメリカは世界の約1/4の経済生産高を記録し、今日まで続いている。
人々は世界経済のシェアが着々と上がってきている中国やインド、その他アジアの国々の台頭に魅了されている。しかし、これはかつてのヨーロッパや日本もそうであった。今現在は、これらの国の世界経済も衰退してきている。
※楽天家による中国の発展予測
中国はこの先20年以内にアメリカを抜き、経済的にトップにたつが、中国は無期限的に国家の成長を持続させなければいけないという大きな障害に直面するだろう。また、1人当たりのGDPに関してはアメリカやヨーロッパには遥かに及ばないだろう。
≪軍事面≫
軍事力の強さはヘゲモニー(覇権)を意味する |
Yan Xuetong
アメリカの相対的な軍事力は決して衰退していない
Ex.アメリカの国防費…600億ドル以下(他国のすべてを合わせても勝てないほどの額)
※イラク・アフガニスタンに対する戦闘費は含まず
→年間GDPの4%足らずしか使っていないのに世界随一の軍事大国である
また、アメリカの陸軍・空軍・海軍ともに最新の武器を装備しているし、実際の戦闘で鍛えられているから、どんな競争相手でも直接対決で打ち負かせるだろう。
少なくとも、軍事面・経済面において、今日のアメリカと、皇帝の力が衰退し始めたことが明白となった1900年のイギリスは、ほんのわずかも似ていない
むしろ、1870年の皇帝のパワーが絶頂だった頃に似ている
u rise of the rest とは何か?
・中国・インド・ブラジル・トルコのような経済的に勢いのある国々のこと?
・これらの国々はアメリカには勝てないのか?
→世界の国々が経済成長の時代を享受しているという事実は、アメリカのパワーの衰退、また、他国がアメリカのすべてのパワーや影響力に追いつくということを意味しない
Ex.ブラジルのGDPは1990年に2%強であったが、それは今も変わっていない
トルコのGDPは1990年に1%以下であったが、それは今も変わっていない
人々、特に実業家は上記のような新興市場に興味を示しているが、 国家が投資において魅力的であるということは単に、 偉大なパワーであるとは限らない また、経済的な成長と国際的な影響力の間に単純な関連性はない Ex.今日のインドが、 今より貧しく、非同盟運動のリーダーだった1950年代ネルー下のインドより 世界に対して影響力を及ぼせるかは定かではない
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u アメリカのポジションはどの国が台頭してくるか次第で変わる
≪大英帝国の場合≫
20世紀初頭、アメリカなどの友邦国とは利権の問題もなく上手くやっていた
しかし、ヨーロッパ大陸での優位を目指すドイツとぶつかってしまった
≪アメリカの場合≫
上記のような新興国より、
冷戦時のドイツと日本の急速な経済成長がアメリカの優位を脅かした
Ex.アメリカのGDPは第二次世界大戦後は50%近くあったものの、1970年代初期には約
25%まで下がり、現在もそのような状態が続いている
新興国はアメリカを弱らせない むしろ、アメリカを強くしてくれる また、ドイツや日本などの親しい民主主義国家も このアメリカ主導の国際秩序では大きな要となる |
ブラジルやインドは両国とも友好的であり、特にインドに関しては、ますます戦略的パートナーとなるだろう。もし、アメリカの将来的な競争相手が中国であるならば、より裕福で勢力のあるインドはアメリカにとって強みである。
現在、中国の経済成長に限っては、アメリカの将来的なパワーに影響を及ぼすのではないかという憶測があるが、それは、中国がその十分な経済的勢力を軍事的勢力に移行したときである。
Ⅱ
国際システムの複雑性の高まり
⇒アメリカが自らの利益と理想の為に世界を形造ることはもはやできない
では…
アメリカの影響力は以前よりも低下したのだろうか?
⇒今日のこうした考えは郷愁的な誤りに基づいている場合が多い
かつて(冷戦初期)アメリカは世界を形づくってきた
Ex)マーシャルプラン、NATO、国連、プレトン・ウッズ
「ほぼ全世界の政治、経済、安全保障を管理できた」(スティーブンMウォルト)
しかし…
冷戦初期にはこれらの偉業に匹敵する大きな妨げがあった
・中国での共産党による革命
・北朝鮮による韓国への攻撃
・ソ連核兵器保有によるアメリカの核独占に基づく軍事戦略の終了
・NSC-68(戦略文書)はアメリカの軍事力と世界戦略とのギャップが開いていると警告
・1957年ソ連経済はアメリカ経済よりも遥かに早いペースで成長しており1959年までにソ連が100の大陸間弾道ミサイルでアメリカ本土を攻撃できるとGaither委員会が報告
同盟国さえもアメリカの望むようにできなくなった
・アチソンは欧州諸国が共産党中国を認めることを防ごうとして失敗
・アイゼンハワーはジュネーブ会議においてベトナムに関する議題を思うように
進められずに最終的な協定への調印を拒否
・スエズ運河を閉じたエジプトへの英・仏・イスラエルの侵攻を防ごうとして失敗
・金門、馬祖島で中国と対決した際に欧州の支持を取り付けようとして失敗
「ソフトパワー」…ジョセフSナイが提唱
⇒アメリカが常に望む世界を手に入れることができたのは、アメリカ文化がテレビ、映画、音楽に反映される「表現される文化」であり、これらが他国の人々にアメリカを模倣し、追従したいと思わせたからである
WWⅡ後の30年間世界の大部分はアメリカを賞賛せず、模倣もせず、国際問題に対するアメリカの行動にも好感を持っていない
アメリカメディアは必ずしも良くないイメージも広めた
・共産党員を捕まえる国務省
・息の詰まるような資本主義的順応主義
・1950年代(朝鮮戦争)、1960年代(ベトナム戦争)に起こった分離戦争
・黒人差別
・ワッツ暴動、キング牧師・ケネディの暗殺、ケント・ステイトの銃撃
⇒第三世界におけるアメリカのイメージを破壊
この間のアメリカ外交
・イラン、グアテマラでのクーデターをCIAは傍観
・ソ連上空でアメリカ偵察機が撃墜され、フルシチョフがサミットを中止
・アイゼンハワーが日本政府からアメリカ帝国主義を批判する学生から安全を保障できないと伝えられ帰国
・ジョンソンによるドミニカ共和国への介入
→ラテンアメリカ諸国のみならず、欧州の同盟国からも批判を浴びる
世界の多くの国々はアメリカを模倣しようとしなかった
・冷戦初期にはソ連、中国による民主主義の面倒な問題なしで成長が約束される管理経済システムに多くの国が魅力を感じた
・第三世界の多くの国の指導者はソ連システムの方がアメリカシステムよりもより速く結果を出す方法だと考えた
Ex)ナセル(エジプト)、スカルノ(インドネシア)、ネール(インド)…
スターリンの死後ソ連と中国は第三国の囲い込みにより積極的になっていった
⇒アメリカも第三国への開発援助を積極的に行う→失敗
1960年~冷戦の終結まで国連総会は恒常的に反アメリカの集まりとなった
1960年後半
キッシンジャー「力の分裂が増え、政治活動の拡散が多くなればなるほど、国際紛争と国際協力のパターンは複雑になる」
この時起きていた事
l アメリカはベトナムでの敗戦から目を逸らしていた
l 世界はスキャンダルにまみれた最初のアメリカ大統領の辞任を見た
l 石油価格の高騰
新しい問題の重要性
アメリカは中東に影響を及ぼす能力がない
エジプトとシリアがとイスラエルに突然の攻撃をした事はワシントンにとっても驚きの事であった
→アメリカは核の警告をもってして、ソ連に介入を思いとどまらせなければならなくなる
→石油の制限→OPECが設立
歴史家Daniel Yergin
「世界最高のスーパーパワーは防衛力となり、小国によって恥をかかせられる。」
1970年代
石油の高騰とベトナム戦争時代の経済政策によりアメリカ経済は大変厳しい
- 1. GNP→1973~1982 6%ダウン
- 2. 失業率 4.5%から9%へ
- 3. スタグフレーションの発生
1970年代のアメリカ経済
どん底、貿易赤字、受給総額をは全て使い、社会福祉問題は膨らみ、金と通貨の蓄えも消えた
1979年
革命によりイランのシャーが転覆。52人のアメリカ人が人質にとられ一年以上拘束される
経済危機が招いた政策の不安定さ
- Ø ソ連の歴史の波
ソ連のリーダーは「力の相互関係」を信じていた
アメリカのベトナム戦争の敗戦から目を逸らすことはソ連の政府に冷戦はソ連の勝利であると信じさせる事に繋がった
→しかし二年内にベルリンの壁は崩壊し、さらにそこから2年でソ連も崩壊
日本のミラクル
1970年後半から始まり15年続く
韓国、シンガポールとともに『アジアの虎』へと成長
1989年 ジャーナリストJames Fallows
「日本は、より自由放任主義で資本主義のアメリカより優れていて、次のスーパーパワーを持つ国」
1995年 アナリストChalmers Johnson
「冷戦は日本の勝利で終わった」
→この時未だ回復しない不景気に日本が差し掛かっていたのにも関わらず
アメリカが突然の「ソロパワー」という言葉を使用
この時アメリカはまだ多くの問題に対処している所だった
アメリカは湾岸戦争に勝利→NATOを東に拡大→バルカンに平和をもたらした(犠牲多)
→ワシントン・コンセンサスへ
→1997年のアジアの金融危機を崩壊=アメリカの行ったことは間違いであったとされる
イラン・北朝鮮の核問題でも失敗
サダムフセインのイラクも無駄になりその後崩壊。
ルワンダの大虐殺を止められず→その間アメリカはソマリアに介入
1990年代のアメリカの一番の試み
ロシアを民主的かつ、自由市場に誘うこと
しかし→アドバイスをし続け、何十億そそいだのにも関わらず、思い通りにはならなかった
アメリカの良いリーダーというものは、どんなに良い時でも存在しない
Ex)イスラエルとパレスチナの両者の問題解決に尽力したクリントン政権の成功でさえ、パレスチナのインティファーダの始まりにより平和が崩壊により失敗となされる
1999 サミュエル・ハンチントン
アメリカを「孤独なスーパーパワー」と定義
→「でしゃばりで、介入主義で、搾取的で、単独主義的で、偽善的」
フランス外交官
「ハイパワー」と「多極」を叫ぶ
→世界におけるアメリカの支配はもはやない
イギリス外交官
「アメリカのリーダーシップはアメリカの中だけにしてほしいという世界の望みも、アメリカの不当と単独主義についてももう目にしている」
しかしこれらはナンセンス
イギリス外交官に対して
多くの国々は1990年代と冷戦時代のアメリカのリーダーシップや保護政策、サポートを見てきている
アメリカの世界に対する影響が全能ではなかったという事
まとめ
n アメリカはベトナムよりイラクで成功
n 1990年代、イランの核を止められなかったが、より効果的な世界の核不拡散のネットワークを作った
n アルカイダを破壊した成功
その間
² 西欧におけるアメリカの同盟は変化なし
² 西欧自体の弱体化
² アジアとの繋がり強化
² インドとの繋がりは特に
アメリカが今以上に影響力を増す日も減らす日もあるだろう
外交政策というものは野球の打率のようなもの
70%失敗したら、それは大成功だ
今日の課題は重要なことではあるがアメリカが冷戦時代に直面した課題よりも困難なものではない
・冷戦時の課題
ソ連の存在そのものが脅威→アメリカは無秩序に対処し続ける必要があった
具体的には:地域ごとの勢力(国家)とのアライアンス(同盟、連携)の形成と
その国家への経済的、政治的、軍事的援助
→Walter Lippmanはこの対応をソ連に対して戦略的イニシアチブを譲歩し、さらに無益な衛星国をつくろうとして財産を使い果たしたと強く批判
・今日の中国のケース
中国は冷戦時のソ連よりもはるかに豊か
世界の中での巨大な経済的影響力
しかし
→地政学的位置が不利+隣国に米の同盟国多+米国が海路優位&第二次世界大戦の影響
→中国がアメリカを東南アジアから追い出す<米国が現状を維持する
◆アメリカは世界秩序を主導する立場を維持できるのか?
Paul Kennedyの警告「権力の過剰拡大は適切ではない。」
米国の抱える課題
財政危機、行詰まりの政治体制、アメリカ社会の様々な弊害、教育システム、インフラの悪化
世界の形を維持することよりも国内に集中すべきという人々の主な理由でもある
・アメリカの疲弊
世界各地に展開している米国の軍隊
1953年 | 約100万人(韓国32,5万、ヨーロッパ・アジア他60万人以上) |
1957年 | 75万人以上 |
1968年 | 100万人以上(ベトナム53,7万人、他50万人) |
2011年 | 50万人(イラク・アフガニスタン20万人、ヨーロッパ・東アジア16万人、他) |
(1953年時アメリカの人口約1億6000万人、現在約3億1300万人)
・財政費用について
「将来の赤字の原因は上昇する防衛費が原因ではなく海外援助費が原因である。防衛費
の厳しいカットは米国の直面している年間赤字の4%~8%の節約にしかならない。」
Alice Rivlin氏
また
アメリカの現在の覇権の維持にかかるコスト<アメリカの現在のポジションを失うコスト
例:国際経済秩序の崩壊、貿易ルート・海路の安全、巨大な国家間での戦争の可能性、 国際システムの不安定化など
→これらのコストを回避することは国防費、海外援助予算を削り年間100億ドル節約することよりもはるかに重要
過去のアメリカの課題
奴隷制度、北部による南部改造、19世紀末の産業の混乱、大恐慌時の社会福祉の危機
1970年代(ウォーターゲート事件、ベトナム戦争、スタグフレーション、エネルギー危機
→現在のアメリカの直面する課題は比類ないものだとは言えない
アメリカの体制は他の国家よりも困難に対して順応し回復する大きな能力がある
保証はないが歴史から見て、多くの大きな問題と解決する方法と国内世論を満たす方法を見つけてきた
Paul Kennedy氏はアメリカの超大国としての成功の継続の理由の一つに長期的な経済危機を克服したアメリカ人の能力があると述べている
→現在抱えている課題はむしろアメリカに繁栄をもたらす可能性すらある
しかし
アメリカ人が自分自身でアメリカの衰退は不可避であると納得してしまう可能性、国内の秩序を形成する間グローバルな責任からタイムアウトする可能性有
→無意識に1900年代の豊かで勢いがあり、世界秩序のための責任を負ってなかった頃へのあこがれがあるため
「米国の衰退は選択肢の一つである」 Charles Krauthammer氏
アメリカがいつどのくらいの期間をかけて衰退しようがそれはなんにしてもアメリカ人と世界秩序の両方にとって重大な問題となる