【2期生ブログ vol.9】店網秦吾

皆様、ごきげんよう☀️
2期生の店網秦吾と申します。
本ブログをご覧いただきありがとうございます!
ご挨拶かたがた、まずは自己紹介から。
森ゼミきっての清楚系といえば、まずこの私の名が上がるでしょう。(願)
それもそのはず、大学入学までの18年を栃木一筋で過ごし、ママチャリの運転技術で私の右に出るものはいません。
変化の少ない環境で育ったからこそ、幼い頃から「外」への好奇心に溢れ、これが後に国際政治へ関心を広げるきっかけとなりました。
そんな私も、昨年から悲願のフランス留学へ。それから森ゼミとは長らくご無沙汰しており、もはや存在を忘れられていそうですが、私の方は今日も森ゼミ愛に溢れて止まないのです!
というのも、森先生・同期・先輩方に恵まれ、在籍たった4ヶ月とは思えないほど本当に刺激的で充実した思い出で溢れているからです。
留学とはいえこのコミュニティから1年離れることは何とも名残惜しく、今でもインスタやHPの活動更新を毎回楽しみにしています!😙

さて、私は既に留学過程を修了していますが、その後も少々こちらに残留することにしました。
8月にパリで開催される学生団体の本会議に出席するためです。
それまでの間は、目標の一つであったヨーロッパ制覇(戦争地域を除く44カ国)を達成すべく、今日も3ヶ月に及ぶバックパック旅の真っ只中です!
先日は記念すべき通算50ヶ国目となるアイスランド🇮🇸に入り、ブルーラグーンで散々酷使してきた腰を癒してきました!👴
ヨーロッパは驚くほど旅がしやすいです。
EU圏であれば国内感覚で行けますし、交通費も比較的安い。カード決済が可能なところも多く、基本的に換金やSIM変更も必要ありません。しかし、一歩国境を越えれば新たな文化・食事・言語に出会える。
最近はUEFA EUROに続きパリオリンピックが始まり、そこら中がお祭りモードマシマシです!
とはいえ、旅にはトラブルも付きもの。なにせ出費を極限まで切り詰める限界旅であるため、体感3日1度は何らかのハプニングに見舞われています。
この前は安宿で噂のトコジラミとご対面。大敗を喫し、グロいほど全身発疹まみれになりました。
お陰様で、精神力はもはや仏の域に達するまで鍛えらました。仏国留学だけに。😉
前置きのつもりが長くなってしまいました。久しぶりの森ゼミ案件でついテンションが上がってしまい、拙劣な地口もどうかお許しを。
さて、森ゼミ生として国際政治を絡めた話もしたいと思います。
昨今のウクライナ情勢を含め、ヨーロッパは長らく国際政治の戦禍を経験しているだけあって、留学中には様々な形で国際政治に触れる機会に恵まれました。
中でも、ここではモルドバ🇲🇩でのエピソードを共有させてください!
モルドバは、ウクライナとルーマニアに囲まれる小さな国で、私が訪れたのは首都のキシナウ。
ちなみに、ウクライナ・ロシア・ベラルーシに国境を接する国は他に、ポーランド、バルト三国、フィンランドなどがあります。
こうした国々は大抵、街中の建物や電車など至る所にウクライナカラーが施され、ロシア大使館の前には抗議の物品が散乱しているような状態。まさに”明日は我が身”のウクライナへの連帯一色でした。
一方、私の見る限りキシナウでウクライナカラーを見つけるのことはできませんでした。ソ連時代を感じさせる建築物も多く残っており、人々の視線や表情は過去に関わったロシア人の雰囲気にどこか近い印象を受けました。
この国には親露派が多いのか。それとも、親欧州である一方で、ロシア系勢力(不法独立地域)に配慮しているのか….。
調べてみると、やはり国内で意見が割れている模様。直近では対露関係の緊迫から親欧州的な動向が多く見受けられるようです。
(現代モルドバ政治について、以下のNHK記事が分かりやすくまとまっていたので、気になる方はご参考に!
– https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/06/15/32371.html
– https://www.nhk.jp/p/ohayou/ts/QLP4RZ8ZY3/blog/bl/pDodEAXj7Y/bp/pOVBo5eMyO/)
そして何より刺激的だったのは、偶然長距離バスの中で乗り合わせた、ウクライナから逃れてきたという男性との出逢い。
ウクライナ人留学生とはフランスで交際がありましたが、徴兵経験のある方から生々しい意見を聞けたのは初めてでした。
彼はまず、ゼレンスキー大統領をはじめウクライナ政治を批判し始めました。
「ゼレンスキーは役者だ。彼は国民を国内に引き留めようと必死だが、私の友人を含め多くはすでに戦意を失っている。私にも夢や目標があるし、戦争で死にたくない。」
「ロシアの戦闘機やミサイル相手に、このまま闘い続けられるわけがない。」
「病弱のため国外避難申請を出したが、何日も申請処理が延期されたり、再診するよう突き返されたりした。政府は出国者を留めようとしている。」
などなど。こうした彼の言葉は胸に響いて忘られません。
私自身、森ゼミのケーススタディではウクライナ班として、ウクライナの世論や国内政治について様々な文献をあたり調査した経験があります。
当時把握できた限りでは、世論は好戦感情が圧倒的に強く、奪われた領土の回復なしに停戦は望まないというものでした。
しかし、あくまで彼個人の意見はそれを真っ向から否定するもの。世論調査が操作されていたのか、一年で大きく変容したのか、彼が少数派なのか….. 。またもや色々と考えさせられました。
他国でも支援疲れが広がっていると報道がある中、ウクライナ国内も一枚岩ではなくなっている現実が垣間見えたような気がしました。
モルドバの話からだいぶ逸れてしまいましたが、とにかく、ウクライナ戦争に対する隣国の葛藤や貴重な意見を知り得たという意味で、私にとって特別な場所になりました。
もちろん、モルドバは観光地としてもおすすめですよ!
ワインの名産ですし、人々も優しく助けてくれる方が多かったです。
他にも国際政治やその歴史を体感できる場所は、ヨーロッパに無数にあります。主要どころであれば、ベルリンの壁やアウシュビッツ収容所。マイナーを攻めたい方は、旧ユーゴスラビア諸国や南北で分断されているキプロスもおすすめです。
また留学先では世界中から国際問題に関心の高い学生が集まっており、教室内だけでなく生活の中でも常に国際政治と向き合う機会で溢れていました。
例えば、いつも通り通学をしたらイスラエルに抗議する無数の学生が大学を占拠しており、何百何千もの警察と対峙している場面に居合わせたり、アジア圏の留学生と台湾有事・日韓関係・WWII期の日本などのテーマについて熱い激論を交わしたりしたことも。これらも全て貴重な思い出です。
そして何より、このような留学中の様々な知的体験を存分に楽しむことができたのは、森ゼミのおかげだといっても過言ではありません。
森ゼミで現代国際政治について粘り強く探究してきたからこそ、日々激しく変化する世界の動向を紐解くための知識・思考力・感性などを養うことができたと確信しています。
ここまで読んでくださった皆さんは、少なからず国際政治や森ゼミに関心を寄せてくれていることと思います。
ぜひ森ゼミで「今」起こっている国際情勢について多様な秀才たちと共に議論を重ね、複雑な世界を紐解く力を磨いてみませんか!
そしてその学びを基に旅へ出て、激動の国際政治の歴史と現状を肌で体感してみてください。
好奇心に溢れ、単なる観光とは異なるこれまでにない知的体験を味わえること間違いなしです!
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
皆さんと森ゼミで半学半教できることを、一同心より楽しみにしています!
店網秦吾