【活動報告】ゼミ合宿2日目夜、ディプロマシーゲーム

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本日は、森研究会の夏合宿慣例行事「ディプロマシーゲーム」をご紹介します。

「ディプロマシーゲーム」とは20世紀初頭のヨーロッパの外交をテーマにしたボードゲームです。各プレイヤーが第一次世界大戦前の緊張した関係にあるヨーロッパ列強の7ヶ国をそれぞれ担当し、ヨーロッパの覇権を巡って争います。各国はそれぞれ陸軍、海軍を保有しており、それらを駆使して自国の領土を拡大させ、最終的に一番広い領土を獲得した国の勝利となります。

さて、このディプロマシーゲームですが、題名にもある通り「外交」がテーマになっているゲームです。各国は毎ターン群を動かし領土を拡大させていくのですが、それが他国と衝突してしまう場合もあります。また、ある一国の台頭を防ぐため他国と協力しそれを防ぎたい場合もあります。そこで「外交」を行う必要性が生まれます。つまるところ、このゲームの最大の特徴は、プレイ要素からサイコロやシャッフルといった、一切のランダム性が排除されている点にあるのです。

外交方法は多岐に渡ります。「我々のフランスへの進軍を黙認してくれれば、代わりにあなたたちがドイツに侵攻することを黙認します」や、「フランスの戦力を削ぎたいという点で我々は合意しているから、まず我々は衝突することなく、協力してフランスの領土を攻めよう」といった”正統派”から、「ドイツさん、フランスが協力してドイツに攻め込もうと持ちかけてきて同意したふりをしたから次のターンで一緒に攻めよう」といった得意の”両舌”を披露することもできます。(果たして、それはどの国でしょうか…?)
それ以外にも会議を盗み聞きすることや、同意があれば大使という名目でそのチームにメンバーを置いてくることも可能です。

今年度の合宿中のゼミ生たちも、騙し騙され、白熱したゲームを繰り広げました。優勝国には徳を積むために『孟子』、敗戦国には権謀術数を学ぶために『君主論』がプレゼントされました。ちなみに、オーストリアは滅亡しました。

筆者はゼミ合宿ではじめてこのゲームをプレーしましたが、最初はルールが複雑で苦戦しました。次回は絶対にリベンジしてやると心の炎を燃やしています。4年生が卒業する前の3月中に、新ゼミ生となる2年生から現在の4年生までの交流会として一度ゲームを行うかもしれないという話も出ていますので、ぜひ入ゼミ希望者の皆様も楽しみにしていてください。

(文責:堀池)